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授業参観日 [学校]

今日は次男(中学校3年生)の参観日だ。土曜日ということもあり、行ってみる。

ちょうど国語の授業だ。古今和歌集の短歌を勉強している。小野小町と紀貫之の歌だ。

 花の色は 移りにけりな いたづらに

 我が身 世にふる  ながめせし間に            小野小町

 

 人はいさ 心もしらず ふるさとは

 花ぞむかしの 香ににほひける               紀貫之

 

もともと古典は好きだったので、懐かしかった。しかし、子供たちは‥というと、居眠りをしている子がいるではないか。ひぃー、ふぅ、みぃ、よぉ‥、何と四人もいるではないか。先生は怒るでもなく、駄洒落をいいながら、授業を進めている。

そう言えば、父兄が入ってきた時も、後ろの方を見たり何とも落ち着きがない生徒が多かった。先生に質問されても、ボソボソと答えるので、何を言っているのか、分からない。先生は慣れたもので、生徒たちの言うことが分かるようだ。何とも嘆かわしい教育の現場だ。

情けないのは、生徒だけではない。父兄の中にも、授業中に自分の子供に話しかけている親がいた。この親にして、この子ありだ。

たった一時間の授業に集中できない子供たちと、居眠りする生徒を怒らない先生。ここは中学校で小学校の参観日ではない。せめて、参観日の日ぐらい、嘘でもいいから、ちゃんとしろよ。

これが日本の教育の現実であり、最近の学力の低下もさもありなむだ、と考えながら、帰途を歩いていると、ばあさんに声をかけられた。道を尋ねられたのだ。

行きたいという場所が、歩いて行くには、遠すぎるのだ。いろいろ質問しても、しっかりしているか、ぼけているのか、よく分からない。仕方なしに、近くの駅まで案内することにした。まっすぐ、行けば駅に着くというところまで、案内して、別れた。63歳と言っていたが、若いですね、と言いかけて、口ごもった。今の63歳はもう少ししっかりしているぞ。若いものよ、年寄りに一人歩きさせるなと、心の中で怒りながら帰った。

しかし、考えてみれば、自分も年老いた母親を一人暮らしさせている。人のことは言えないな。ちょっぴり反省。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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HANA

先生も注意をしたくても親御さんに気を使って注意が出来ない!
そんな心境なのか、普段、あなたのお子さんはこんな感じですよ!
とアピール作戦か、どちらかでしょうね^^私も学生の頃は勉強より遊ぶことが大好きで、大人になって、あの時もっと真剣に勉強をしていれば・・・と反省の日々です(笑)
by HANA (2005-11-14 22:46) 

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