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戦国名臣列伝 [宮城谷昌光]

戦国名臣列伝

戦国名臣列伝

  • 作者: 宮城谷 昌光
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2005/11
  • メディア: 単行本


 小学校6年の頃だったと思う。中学進学も決まり、これからは本をどんどん読みたいなという気持ちから何となく買った本。それは「史記」という本だった。子供向けに易しく書かれた本で、挿絵もちゃんと入っていた。どういう本かも分からず読み始めたが、忽ち本の虜になってしまった。これが、中国の歴史に興味を持ち始めたきっかけだった。
 
 「戦国名臣列伝」は、前回紹介した「春秋名臣列伝」の姉妹編だ。取上げられている人物は、戦国時代であり、前作と比べて、出自も分からないような人物が多い。まさしく、才能だけで、生きた人物たちだ。それぞれの人生も波乱万丈の人生だ。最期天寿を全うできなかった人物も多い。
 戦国時代は群雄割拠の時代だ。戦国七雄と言って、秦、魏、韓、趙、楚、燕、斉の7国がしのぎを削って、覇者を目指す。当初魏が優勢であったが、呉起を生かすことが出来なかったことから、衰退が始まる。最後は、商鞅、魏冄、白起、范雎、呂不韋、王翦と人材を生かした秦が、覇者となるのである。秦の人の使い方は過酷だ。利用するだけ利用して、用がなくなったら棄てられる。まさしく「狡兎死して、走狗烹らる。」である。秦は、孝公の時代に商鞅を抜擢して、その才により、強国となる礎を築くのである。孝公が亡くなり、その後を継いだ恵文王は、個人的な恨みから商鞅を処刑するが、商鞅の作った制度はそのまま温存するのである。
 本に描かれている個々の人物はいずれも個性的で、才能豊かで、魅力的だ。戦国時代を生き抜くには、才能も性格も強烈さを要求されるのだろう。


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コメント 4

Solomon_JP

俺のブログへのコメントありがとうございました。
小6ですごいですね。
俺なんか中学に入っても,ろくに本という本を読まずに,脳ミソを腐らせながら歳だけとってしまった。もうどうしようもないです。けど素直にすごいと思いました。アホなコメントですみません。
by Solomon_JP (2005-12-18 21:54) 

kyoko

はじめまして、コメントありがとうございます。
私は子供の頃、本の面白さがわからなくて大人になってから
やっと本が好きになりました。 三国志には、夢中になりました。
by kyoko (2005-12-22 23:51) 

shareki

宮城谷さんの本はほとんど読みました、良いですよね^^
by shareki (2005-12-23 22:41) 

cantabile_blog

とっても読んで見たくなりました!
三国志 学生時代「わくわく」しながら読みました。
今度 本屋さんで探してみようと思いますm(__)m
by cantabile_blog (2006-01-03 09:09) 

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