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英傑の日本史 源平争乱編 [井沢元彦]

英傑の日本史 源平争乱編

英傑の日本史 源平争乱編

  • 作者: 井沢 元彦
  • 出版社/メーカー: 角川学芸出版
  • 発売日: 2005/12/17
  • メディア: 単行本

 著者の本は、江戸川乱歩賞受賞作「猿丸幻視行」以来、愛読して来た。「逆説の日本史」は、第一巻から、すべて購入している。著者の独特の歴史観が新鮮で、著者の本は大抵買うことにしている。
 本書も、著者のユニークな歴史観に基づいて書かれたものだ。従来の常識をくつがえしてくれることを期待して購入する。
 歴史書には、編年体と紀伝体と二つの形態がある。前者が、時代の古いものから順番に記述するのに対して、後者は、人物ごとに記述する方法だ。後者の代表的なものとして、中国の司馬遷によって編纂された「史記」が有名だ。本書は、まさしく紀伝体で書かれたものだ(紀伝体は、「本紀」「列伝」という風に分けて、書かれるので、厳密には、違うのだが)。
 源平の争乱の時代に登場してくる人物を、順不同で紹介する。書く分量の多い順番に紹介するので、源氏が先、平氏が後ということもない。一番バッターは、義経、二番バッターが平清盛だ。きちんとした歴史観に基づき、それぞれの主人公をバッタバッタときっていく。あまり馴染みのない平家の武将まで詳しく解説してくれるところが、この本の新しい試みだ。
 それぞれの人物が客観的によく描かれている。


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コメント 2

shareki

逆説の日本史は斬新な切り口ですよね、好きな本です。
これも読んでみたいです。
by shareki (2006-02-18 17:22) 

マイケル

渋樹さん、コメントありがとうございます。「逆説の日本史」の愛読者は多いと思います。
by マイケル (2006-02-18 17:31) 

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