安土城跡③ ハンミョウの想い出 [昆虫]
まず、前回紹介したこの昆虫である。ハンミョウという。コウチュウ目(鞘翅目)・ハンミョウ科に属する。
熱帯・亜熱帯を中心に亜寒帯まで、世界中から2000種程が知られている。うち日本に分布するのは22種・8亜種である。
食性は肉食性で、ハエやアリなどの小昆虫の他、ヨコエビ、ミミズなども捕食する。昆虫の死骸も食べる。
成虫は粘土質の固くしまった裸地の土中などに一粒ずつ離して卵を産みつけ、孵化した幼虫はそのまま卵のあった場所の土壌を掘り下げて巣穴とする。
幼虫も肉食性で、巣穴の円形の入り口付近を、円盤状の頭部と前胸でマンホールの蓋のように塞いで待ちかまえ、付近を通るアリ等の昆虫を捕らえ、中に引き込んで食べる。
日本のハンミョウ類でもっとも目にする機会が多い、ハンミョウ(ナミハンミョウ)である。体長は20mmほどだが、日本に分布するハンミョウ科の中では最大の種類である。頭部は金属光沢のある緑色、前翅はビロード状の黒紫色に白い斑点があり、前胸部と前翅の中央部に赤い横帯が入る。体の下面は金属光沢のある青緑色をしている。
本州、四国、九州に加え、離島では対馬と屋久島に分布する。成虫は春から秋まで見られ、日当たりがよくて地面が湿っている林道や川原などによく生息するが、公園など都市部でも見られる。人が近づくと飛んで逃げるが、すぐに着地する。往々にしてこれが繰り返されるため「ミチオシエ」という別名がある。冬は成虫で、土中で集団越冬する。
ハンミョウとは何十年ぶりでの再開である。私は小さい頃は昆虫少年で、特に甲虫類が好きだった。
小学生の頃、学校へ行く途中、無花果の木がある家があり、キボシカミキリが沢山とまっていた。よく道草をして、昆虫採集に励んだものだ。虫を捕まえようと、木に登って、枝を折ってしまったこともある。慌てて、逃げて帰ったものだ。
ハンミョウは、近くの小高い山に登った時、葡萄畑の近くで初めて見つけた。その美しさに惹かれて、3匹捕獲し、虫籠で買っていたが、餌に何をやっていいか分からず、次第に元気が無くってきたので、庭に放してやった。
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メタリックな色してますね。ハンミョウって言うと初めて知りました。
by ノリパ (2008-09-07 20:12)
記憶の彼方、幼少の頃、黄色の斑点があるハンミョウを
良く見かけたことがあります。
こやつ、なかなか鋭いはさみを持っているので要注意でした。
by さすらう旅人 (2008-09-07 22:09)
ノリパ さん
とても綺麗なんですが、どこにでもはいないですね。
by マイケル (2008-09-08 06:56)
さすらう旅人さん
鋭いはさみは気をつけないといけないですね。
by マイケル (2008-09-08 06:57)
ハンミョウは山に行ってもめったに見られません。
最後の写真はカミキリムシですね。我が家のモミジやイチジクの木がやられています。
by 旅爺さん (2008-09-08 08:25)
カミキリムシは、見つけ次第殺しています。蜜柑の木に来ます。
by SilverMac (2008-09-08 10:53)