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第45番 岩屋寺 [四国八十八ヶ所めぐり]

名称 海岸山 岩屋寺
宗派 真言宗豊山派
本尊 不動明王
住所 愛媛県上浮穴郡久万高原町七鳥1468
ご詠歌    だいせいの いのるちからの げにいはや
          いしのなかにも ごくらくぞある



岩屋寺




岩屋寺の境内まで、駐車場から20分程歩かなければならなかった。これが第一の誤算であった。

弘仁6年(815年)霊地を探して山に入った空海(弘法大師)は、山中で神通力を備えた法華仙人という女性と出会うが、仙人は空海に帰依して山を献上した。空海は木造と石造りの不動明王像を刻み、木造は堂宇を建立して本尊として安置、石造りは岩窟に祀って秘仏とし、全山を本尊とした。

鎌倉時代中期に時宗の祖一遍がこの寺に参篭したことは一遍聖絵に描かれている。一時は第四十四番大寶寺の奥の院とされていた。明治31年(1898年)に堂宇のほとんどを焼失し、現在の堂宇のほとんどはその後の再建によるものである。

岩屋寺山門.jpg
山門

長い参道の途中にあり、ベンチがあり、ここで休憩している人がいる。

岩屋寺大師堂.jpg
大師像

参道の左手に沢山の地蔵尊が祀られている。

岩屋寺地蔵.jpg
地蔵尊

ようやくの思いで、境内に辿り着く。

多くの伽藍が、奇岩怪石にへばりつく様に建っている。

岩山.jpg

納経所もしかりである。

旅館.jpg
納経所

岩屋寺本堂.jpg
本堂

岩屋寺大師堂2.jpg
大師堂
大正9年(1920年)の建立。設計は愛媛県出身で大蔵省営繕管財局技手などを務めた河口庄一、大工は窪田文治郎らである。宝形造、銅板葺き。正面の向拝の柱は左右とも双子柱とし、母屋の四隅は3本組の柱とする。これは伝統的仏堂建築にはみられないものである。向拝柱は上部を細くしたエンタシスとし、柱上部にはバラの花と房飾りを彫り出し、柱下部にはフルーティング(溝彫り)を施すなど、随所に西洋建築のディテールを取り入れている。伝統的仏堂建築に新様式を取り入れた、近代仏堂の代表作として、2007年に国の重要文化財に指定された。

切り立った崖には、洞窟もあり、梯子もかかっている。

洞窟.jpg
はしご.jpg

以上、礼拝と納経を済ませ、家路につく。

ここまでは、時間的には余裕があったが、ここから大変な目に合う。

この日はレンタカーを借りて来ていたのだが、返却時間は20時である。17時前であり、十分余裕のある時間だったが、カーナビ任せにしたのが、いけなかった。
カーナビ通りに運転すると、車は山の中の道路をどんどん高い方に登っていくではないか。道は当方の車以外全く走っていない。道路はあまり広くなく、横から木の枝が張り出したりしている。かなり長い時間登った後、ようやく道は下りだした。だんだん暗くなり始めている。やっと山道を抜けたと思うと、農道で、何度か道を間違えては、引返した。高速道路に乗ったのは、18時を過ぎていた。カーナビの到着予想時間は、20時を少し過ぎている。飛ばしに飛ばして、徳島のICを降りたのは、20時10分前。ガソリンを満タンにする必要から、レンタカー会社に電話して、少し遅くなる旨連絡した。ガソリンを入れようと、スタンドを探したが、20時を過ぎると、閉まっているところが多かった。ようやく1軒開いているスタンドを見つけて、給油して、レンタカーの営業所に着いたのが、20時20分。レンタカーの担当者が嫌な顔をせず、迎えてくれたのが、救いだった。本当に死ぬかと思ったよ。

(完)











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コメント 3

SilverMac

カーナビは要注意です。最短を選択するととんでもない道路を走らされます。四国は狭隘な山道が多いので危ないですよ。
by SilverMac (2009-05-14 09:32) 

マイケル

SilverMac さん
本当に気をつけます。
by マイケル (2009-05-14 22:54) 

ノリパ

すごい岩山ですね。ビックリです。ナビには困りものですね。
by ノリパ (2009-05-16 19:12) 

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