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国宝 犬山城② 歴史と天守閣内部 [城]

そう待つこともなく、天守閣の中に入る。


天守閣への入口.jpg
天守閣入口



犬山城は、木曽川沿いの丘に築かれた平山城である。別名白帝城という。荻生徂徠が、木曽川沿いの丘上にある城の佇まいを長江流域の丘上にある白帝城を詠った李白の詩「早發白帝城」にちなんで命名した。白帝城は、三国志に登場する劉備が臨終を迎えた城でもある。

1469年(文明元年)織田信長の叔父である織田広近がこの地に砦を築いたのが始まりといわれる。
1537年(天文6年) 織田信康は居城の木ノ下城を廃し、現在の位置に城郭を造営して移った。
1544年(天文13年) 信康が斎藤道三との戦いで戦死して子の信清が城主となる
1564年(永禄7年) 織田信長との対立の末に信長によって攻め取られる。以後、池田恒興や織田勝長などが城主を務めた。
本能寺の変後、織田信雄の配下の中川定成が城主となる。
1584年(天正12年) 突如として、かつての犬山城主でもあった池田恒興によって奇襲を受けて奪われた。これは小牧・長久手の戦いの引き金の1つとなる。戦後は再び信雄の城となるが、彼の失脚後は三好吉房などが城主を務める。
豊臣時代には石川貞清が城主となったが、関ヶ原の戦いでは西軍に属したため、まもなく没落した。
1601年(慶長6年) 小笠原吉次が、1607年(慶長12年) 平岩親吉が城主となる。
1617年(元和3年) 尾張藩付家老の成瀬正成が城主になり、以後徳川時代を通じて成瀬家9代の居城となった。



天守は下の2重2階の主屋が1537年(天文6年)または、1601年(慶長6年)に建てられ、1620年(元和6年)頃に3、4階を増築。その後唐破風の付加などが行われて現在の姿になったと考えられている。


以下は、天守閣の内部である。


上段の間.jpg
上段の間

つけ櫓.jpg
つけ櫓

窓.jpg
出窓

最上階.jpg
最上階


(続く)


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コメント 1

mimimomo

こんばんは^^
随分入れ替わり立ち替わり、城主が替わったのですね~
by mimimomo (2010-05-08 18:41) 

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