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祇園祭 山鉾巡行 2010③ テレビ中継 [祭り]

山鉾は次から次へとやって来る。山鉾は、西から東へ。私たちは、東から西へ移動する。

変わった鉾がやってきた。船の形をした船鉾である。

「日本書紀」の神功皇后の新羅出船に由来する。屋形内に飾られた神功皇后の人形は、面を着け、頭に天冠を頂き紺金襴の大袖に緋の大口、緋縅の大鎧を付けている。応仁天皇を生んだゆかりから、御神体に、晒を巻いて置き、巡行後に安産祈願の御腹帯として授与する習慣がある。現在の船鉾は、宝暦年間に計画され、天保年間に完成。船頭に「鷁(げき)」と呼ばれる想像上の瑞鳥を飾る。

船鉾先導.jpg

引く手.jpg

船鉾.jpg

船鉾2.jpg

 
西へ移動し過ぎて、いつの間にか、山鉾の出発地点まで来ていた。ちょうど道路をはさんだ反対側にKBS京都のテレビ中継の放送席があった。

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真中にゲストの綺麗な女性が座っていたが、よく見た顔だが、どうしても思い出せない。


ここから、後祭の巡行列となる。まず、北観音山である。


北観音山.jpg

北観音山2.jpg


北観音山は、応仁の乱の時代から隣町の南観音山と、1年おきの交代で山を出していた。隔年にでるというのは例がなく、この両山だけ。もとはかき山だったが、後に曳き山になった。楊柳観音像と韋駄天立像を安置する。鉾ではないので真木の代わりに真松を立てる。松は、毎年鳴滝から届けられ、籤で所有を決めている。史料には「左三の枝に尾長鳥あり」とあるが、いまは鳩が留まる。北観音山に、尾長鳥が留まっている。


山が続く。

橋弁慶山.jpg
橋弁慶山

山の御神体は、五条の橋の上、牛若丸が軽々とぎぼしの上に飛び上がり、弁慶がなぎなたを構えるシーンである。


役行者山.jpg
役行者山

鈴鹿山と共に山鉾町最北の山である。役行者は自ら修行するだけでなく、庶民の中に入って医療などにつとめた僧で、古くから民衆に人気があった。人形3体はその役行者をまん中に、鬼の顔の一言主神、葛城女神。役行者が大峰山と葛城山のあいだに橋を架けようとして、鬼を使ったとの伝説による。


八幡山.jpg
八幡山

石清水八幡をまつる。当時八幡さんが庶民に篤く信仰されていた。社殿は江戸時代後期天明年間の作の総金箔押し。前面の鳥居の笠木のうえに、向かい合って八幡さんのシンボルの鳩が2羽、止まっている。


ここで、四条通に面するスタバに入り、ラテとサンドイッチを注文する。これが昼食だ。古い京都とスタバのコントラストがいい。

スタバを出た頃には、山鉾はすべて通過した後だった。

そこから、路地を北に入り、御池通に出る。再び山鉾に出会う。

柳馬場通り.jpg

柳馬場通り2.jpg

河原町通り.jpg

鴨川を突っ切り、京阪三条駅に向かう。

鴨川.jpg

鴨川は納涼床のシーズンだ。

(完)


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コメント 3

Silvermac

山鉾、大きいですね。
by Silvermac (2010-07-22 16:01) 

ミモザ

おはようございます♪
今年もダイナミックな巡行でしたね。真ん中の女優さんは
大桃美代子さんでショートカットの女性は料理研究家の
奥薗壽子さんです。
歩く美術館と言われる鉾を一台一台じっくり見たい気がします(^^♪
by ミモザ (2010-07-23 09:13) 

silverag

祇園祭・・・暑さも最高ですね
by silverag (2010-07-25 07:31) 

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