北陸の旅② 一乗谷朝倉氏遺跡 義景館跡と庭園跡 [城]
復原町並みの道路を挟んだ向う側に、義景館跡と庭園跡がある。
朝倉氏は一乗谷の地に5代100有余年にわたり居を構えていたが、現在見ることの出来る館跡は、朝倉氏最後の当主であった義景の時代のものだけである。
まず、唐門である。
義景館跡の正面、濠に面して建つ唐門は5代義景の菩提を弔うために建てられた松雲院の寺門である。豊臣秀吉が朝倉義景の善提を弔うために寄進したものと伝えられている。現在のものは何らかの理由で江戸時代中頃に建て替えられたもので、門内の上部には朝倉家の「三ツ木瓜」の紋と豊臣家の「五三の桐」が刻まれている。
義景館跡である。花壇の跡も見られる。
義景館跡の東南の端に、庭園跡らしきものがあり、枯山水の石組がある。
階段があり、高台に登る。眼下に館跡の礎石の配置が見え、そして花壇の跡もよく分かる。
義景館跡を見下ろす山腹には、湯殿跡庭園がある。朝倉氏遺跡の4つの庭園の中で最古の庭園である。昭和5年に諏訪館跡庭園・南陽寺跡庭園とともに国の名勝に指定され、平成3年には、この3つの庭園に館跡庭園を加えた4つの庭園が国の特別名勝に指定された。
庭園は南東部の山裾に造られ、面積は1,540平方メートル。敷地の北西部には建物の存在が推定されているものの、現在までの発掘では建物跡は確認されていない。また文献資料が全く残っていないことから、いつごろ・誰が建て、住み、当時どのような建物だったかは残念ながら現在のところ解っていないという。
庭園は、約100平方メートルの池を中心に、その周囲に豪放で綿密な石組みを配していた。石組みには山石を使い、特に滝石組・三尊石組・中島・池尻の石組などには巨大な立石が配されている。これは綿密な計画に基づいたもので、視線が1点に集中されるように構成されており、池の複雑に入り組んだ水際の線とあいまって、あたかも水墨山水画のような迫力ある構成美を作りだしている。池尻近くには石橋の存在も推定されることから、当時は池の周囲を廻遊できる庭園であったと考えられ、室町文化の影響を色濃く残す庭園美のひとつの極地を示す名庭園として歴史的に高く評価されている。
という解説だが、私の眼にはそこまでは見えない。
朝倉氏の遺跡には、まだまだ興味はあったが、時間の関係もあり、次の目的地永平寺に向かう。
朝倉氏は一乗谷の地に5代100有余年にわたり居を構えていたが、現在見ることの出来る館跡は、朝倉氏最後の当主であった義景の時代のものだけである。
まず、唐門である。
義景館跡の正面、濠に面して建つ唐門は5代義景の菩提を弔うために建てられた松雲院の寺門である。豊臣秀吉が朝倉義景の善提を弔うために寄進したものと伝えられている。現在のものは何らかの理由で江戸時代中頃に建て替えられたもので、門内の上部には朝倉家の「三ツ木瓜」の紋と豊臣家の「五三の桐」が刻まれている。
義景館跡である。花壇の跡も見られる。
義景館跡の東南の端に、庭園跡らしきものがあり、枯山水の石組がある。
階段があり、高台に登る。眼下に館跡の礎石の配置が見え、そして花壇の跡もよく分かる。
義景館跡を見下ろす山腹には、湯殿跡庭園がある。朝倉氏遺跡の4つの庭園の中で最古の庭園である。昭和5年に諏訪館跡庭園・南陽寺跡庭園とともに国の名勝に指定され、平成3年には、この3つの庭園に館跡庭園を加えた4つの庭園が国の特別名勝に指定された。
庭園は南東部の山裾に造られ、面積は1,540平方メートル。敷地の北西部には建物の存在が推定されているものの、現在までの発掘では建物跡は確認されていない。また文献資料が全く残っていないことから、いつごろ・誰が建て、住み、当時どのような建物だったかは残念ながら現在のところ解っていないという。
庭園は、約100平方メートルの池を中心に、その周囲に豪放で綿密な石組みを配していた。石組みには山石を使い、特に滝石組・三尊石組・中島・池尻の石組などには巨大な立石が配されている。これは綿密な計画に基づいたもので、視線が1点に集中されるように構成されており、池の複雑に入り組んだ水際の線とあいまって、あたかも水墨山水画のような迫力ある構成美を作りだしている。池尻近くには石橋の存在も推定されることから、当時は池の周囲を廻遊できる庭園であったと考えられ、室町文化の影響を色濃く残す庭園美のひとつの極地を示す名庭園として歴史的に高く評価されている。
という解説だが、私の眼にはそこまでは見えない。
朝倉氏の遺跡には、まだまだ興味はあったが、時間の関係もあり、次の目的地永平寺に向かう。
一乗谷朝倉氏遺跡 甦る乱世の夢 日本の庭園美 (9) (日本の庭園美)
- 作者: 水上 勉
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1989/12/20
- メディア: 大型本
戦国大名朝倉氏と一乗谷 (環日本海歴史民俗学叢書 (11))
- 作者: 水野 和雄
- 出版社/メーカー: 高志書院
- 発売日: 2002/11
- メディア: 単行本
2011-11-03 10:15
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