北陸の旅⑪ 尼御前岬 [その他観光・レジャー]
北陸自動車道に尼御前サービスエリアというのがある。
近くに尼御前岬があるから、ついた名前だ。
尼御前岬は、サービスエリアに車を置いて、歩いて行ける。
尼御前岬には、伝説が残っている。
源義経主従が奥州を目指していた。ここから奥州へ下るには安宅の関を通らねばならず、安宅の関の厳しさは義経らの耳にも入っていた。
義経主従の中に尼御前という名の尼がいた。尼御前は安宅の関の厳しさ、これから先の旅路を女であるがゆえ足手まといになると憂い、主君義経の無事を祈願しこの岬から身を投げたという。
尼御前の銅像
松林が邪魔になって、眺望はもう1つであるが、松林の向こうに日本海の青い海が見えている。
このサービスエリアには、こんな句碑もあった。
むざんやな 兜の下の きりぎりす
この句は、横溝正史の「獄門島」を思い出させるが、
芭蕉が、実盛の兜がまつられている小松市の多太神社を訪れた際よんだ句である。
句中の「きりぎりす」は、ツヅリセコオロギのことだと言われている。
斎藤別当実盛の遺品の兜、いま秋、コオロギが一匹、兜の下で鳴いている。このコオロギは実盛の霊かもしれない。いたわしいことである。そういう鎮魂の感情である。
(続く)
近くに尼御前岬があるから、ついた名前だ。
尼御前岬は、サービスエリアに車を置いて、歩いて行ける。
尼御前岬には、伝説が残っている。
源義経主従が奥州を目指していた。ここから奥州へ下るには安宅の関を通らねばならず、安宅の関の厳しさは義経らの耳にも入っていた。
義経主従の中に尼御前という名の尼がいた。尼御前は安宅の関の厳しさ、これから先の旅路を女であるがゆえ足手まといになると憂い、主君義経の無事を祈願しこの岬から身を投げたという。
尼御前の銅像
松林が邪魔になって、眺望はもう1つであるが、松林の向こうに日本海の青い海が見えている。
このサービスエリアには、こんな句碑もあった。
むざんやな 兜の下の きりぎりす
この句は、横溝正史の「獄門島」を思い出させるが、
芭蕉が、実盛の兜がまつられている小松市の多太神社を訪れた際よんだ句である。
句中の「きりぎりす」は、ツヅリセコオロギのことだと言われている。
斎藤別当実盛の遺品の兜、いま秋、コオロギが一匹、兜の下で鳴いている。このコオロギは実盛の霊かもしれない。いたわしいことである。そういう鎮魂の感情である。
(続く)
義経になった男(一)三人の義経 (ハルキ文庫 ひ 7-3 時代小説文庫)
- 作者: 平谷美樹
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 2011/06/06
- メディア: 文庫
義経になった男(二)壇ノ浦 (ハルキ文庫 ひ 7-4 時代小説文庫)
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- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
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義経になった男(三)義経北行 (ハルキ文庫 ひ 7-5 時代小説文庫)
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義経になった男(四)奥州合戦 (ハルキ文庫 ひ 7-6 時代小説文庫)
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- メディア: 文庫
義経の後半生はミステリーですね。
by Silvermac (2012-03-13 06:21)