SSブログ

奈良総本山・長谷寺の紫陽花⑥ 本堂 [紫陽花]


本堂を横から見たところ

いよいよ本堂である。本堂は、本尊を安置する正堂と礼堂から成る双堂形式で、前面は京都の清水寺本堂と同じく、懸造り(舞台造)になっている。本堂は奈良時代から室町時代の天文5年(1536年)まで7回焼失した。天正16年(1588年)豊臣秀長の援助で新しい堂が完成した。その後、堂の雨漏りや傷みが激しいため、修理ではなく新築することとなり、徳川家光の寄進を得て、5年がかりの工事の後、慶安3年(1650年)に新築落慶したのが現在の建物である。近世前半の大規模本堂の代表作として、2004年12月、国宝に指定された。


本堂の横にある大黒天


正堂と礼堂(外陣)の間の相の間


相の間から礼堂を見たところ


時を知らせる法螺貝
正午に時を知らせる鐘と法螺貝の音が響き渡る。
若い僧侶(見習い?)が鐘楼に登って、法螺貝を吹くのだが、あまりうまくない。



舞台から見た礼堂


正堂の奥にご本尊の十一面観音菩薩が見える。重要文化財。
建物の中では、写真撮影は禁止なので、遠くからそっと撮影する。
長谷寺の本尊像は、伝承によれば、神亀年間(720年代)、近隣の初瀬川に流れ着いた巨大な神木が祟りを呼び、村人の懇願を受けて開祖徳道が祟りの根源である神木を観音菩薩像に作り替え、これを近くの初瀬山に祀ったという。現在の本尊像は天文7年(1538年)の再興である。国宝・重要文化財指定の木造彫刻の中では最大のものである。
本像は通常の十一面観音像と異なり、右手に錫杖を持ち、岩の上に立つ姿である。これは地蔵菩薩と同じく、自ら人間界に下りて衆生を救済して行脚する姿を表したものとされる。この種の錫杖を持った十一面観音を「長谷寺式十一面観音」と言う。


舞台から見た諸伽藍の屋根



舞台から見た五重塔

(続く)








タグ:奈良 お寺
nice!(23)  コメント(10)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 23

コメント 10

Norry

ご訪問&nice!ありがとうございます。
落ち着いた素敵な写真にあふれたブログですね。
by Norry (2007-07-12 11:45) 

Silvermac

長谷寺の格式がうかがえますね。
by Silvermac (2007-07-12 12:35) 

TOMO

法螺貝を吹くのは
若い方のお仕事なのかな?
by TOMO (2007-07-12 15:35) 

kohtyan

時を知らせるのに、法螺貝を吹くというのは、初めて知りました。
by kohtyan (2007-07-12 20:00) 

マイケル

Norryさん
ありがとうございます。
是非またご訪問下さい。
by マイケル (2007-07-12 20:57) 

マイケル

SilverMacさん
格式はあるでしょうね。
by マイケル (2007-07-12 20:59) 

マイケル

TOMOさん
そのようですね。
by マイケル (2007-07-12 20:59) 

マイケル

kohtyanさん
昔からあるんでしょうね。
by マイケル (2007-07-12 21:00) 

torakki

法螺貝っていうと山伏を思い出しますね~。
by torakki (2007-07-13 21:07) 

マイケル

torakkiさん
まさしく山伏の象徴ですね。
by マイケル (2007-07-14 17:58) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。