大塚国際美術館① システィーナ・ホール [アート]
ミュージアム88 カート゜ラリーin四国という企画がある。阿波銀行、百十四銀行、伊予銀行、四国銀行の四国の地銀4行が事務局になって、四国4県のミュージアムを廻ろうという企画である。参加証を手に各ミョージアムを訪れると、ポイントカードとオリジナルミョージアムカードを1枚ずつもらえる。ポイントカードを集めると抽選で旅行券がもらえる。ミョージアムカードを集めると、同一県で22施設以上集めると、「認定証楯」がもらえる。早速チャレンジすることにした。
まず、最初の目的地として、大塚国際美術館に行くことにした。以前から行きたかったが、ネックとなるのは、その入場料の高さである。小・中・高生 520円、大学生 2100円、一般 3150円である。家族で行くと、10,000円近くなってくる。ローソンで買うと、消費税程度は安くなる。
今回は1人で行くことにした。大塚国際美術館は、鳴門公園の近くにある。以前鳴門に行ったときは、JRで鳴門駅まで行き、鳴門駅からまたバスに乗るという馬鹿なことをしてしまった。バスは、徳島から鳴門公園まで直接出ているのだ。ただ、行きはまだしも、帰りのバスはほとんど貸し切り状態であった。
とにかくバスは、大塚国際美術館の前にとまった。
建物自体立派である。
建物に入り、前売券を渡し、改札してもらった後、長いエスカレーターを登っていく。
まず、「大塚国際美術館」についての解説である。
「大塚国際美術館」は、大塚製薬グループが創立75周年記念事業として徳島県鳴門市に設立した日本最大の常設展示スペース(延床面積29,412平米)を有する「陶板名画美術館」である。館内には、6名の選定委員によって厳選された古代壁画から、世界25ヶ国、190余の美術館が所蔵する現代絵画まで至宝の西洋名画1,000余点を大塚オーミ陶業株式会社の特殊技術によってオリジナル作品と同じ大きさに複製している。
オリジナル作品は近年の環境汚染や地震、火災などからの退色劣化を免れないものであるが、陶板名画は約2,000年以上にわたってそのままの色と姿で残るので、これからの文化財の記録保存のあり方に大いに貢献するものである。門外不出の「ゲルニカ」をはじめ戦争で分散していたエル・グレコの大祭壇衝立の復元など画期的な試みもなされている。
エントランスを入ると、そこはB3である。エスカレーターを登って来たはずなのに、地下なのである。
まず、正面のシスティーナ・ホールに入る。ここは、有名なシスティーナ礼拝堂の壁画を再現している。
システィーナ・ホール
正面の壁画は、ミケランジェロの「最後の審判」、天井画は同じくミケランジェロの「天地創造」である。
最後の審判
天地創造
本物のシスティーナ礼拝堂の中はカメラ使用禁止だそうだが、ここは写真は自由だ。中には三脚を立てて、撮っている人もいる。私は三脚なしで、カメラもそれほど高感度でもなく、手振れ防止機能もついていないので、ブレは覚悟だ。
美術ポランティアの人がいて、他のグループに解説している話を聞くと、なかなか面白い。そこでグループに混じって付いていくことにした。
どういう順番か判らないが、そこから急にB2のフェルメールの部屋に移動する。
フェルメールにはあまり興味がなかったが、美術ボランティアの解説は面白く、急に本物が見てみたくなった。
真珠の耳飾りの少女(青いターバンの娘)
牛乳を注ぐ女
ヨハネス・フェルメールは、17世紀にオランダで活躍した風俗画家であり、レンブラントと並び17世紀のオランダ美術を代表する画家とされる。生涯のほとんどを故郷デルフトですごした。
彼ははじめ物語画家として出発したが、やがて1656年の年記のある「取り持ち女」の頃から風俗画家へと転向していく。 現存する作品点数は、33~36点と少なく、寡作の作家である。
次に隣のエル・グレコの部屋に移動する。
エル・グレコ(1541年 - 1614年)は、現ギリシャ領のクレタ島出身の画家で、本名はドメニコス・テオトコプーロスで、一般に知られるエル・グレコの名はスペイン語で「ギリシャ人」を意味する通称である。
エル・グレコの名前は、中学生の夏休み、美術の宿題で、倉敷の大原美術館に「受胎告知」という作品を見に行ったことから、よく知っている。
オルガス伯爵の埋葬
「オルガス伯爵の埋葬」という絵の前に立って解説してくれる。エル・グレコの最高傑作のひとつである。オルガス伯爵というのは、荒れ果てていたサント・トメー聖堂の再建に尽力し、1323年に没した人物である。画面上下で、イエスに導かれ天上へと昇華してゆくオルガス伯の魂の昇天と、当時の知識人や有力者に囲まれながら執り行われる肉体の埋葬という2場面を同時に構成しており、そのどちらの表現も画家の全作品中、特に白眉の部類に属する出来栄えを見せている。父なる神の威光を受け光り輝くイエスの周りには、聖母マリアや洗礼者聖ヨハネを始めとする諸聖人の他、幾多の天使が描かれているほか、サント・トメー聖堂の司祭や当時の知識人や有力者に囲まれながら埋葬されるオルガス伯の周囲にはエル・グレコ自身の姿や画家の息子であるホルヘ・マヌエルの姿も描かれている。
(続く)
まず、最初の目的地として、大塚国際美術館に行くことにした。以前から行きたかったが、ネックとなるのは、その入場料の高さである。小・中・高生 520円、大学生 2100円、一般 3150円である。家族で行くと、10,000円近くなってくる。ローソンで買うと、消費税程度は安くなる。
今回は1人で行くことにした。大塚国際美術館は、鳴門公園の近くにある。以前鳴門に行ったときは、JRで鳴門駅まで行き、鳴門駅からまたバスに乗るという馬鹿なことをしてしまった。バスは、徳島から鳴門公園まで直接出ているのだ。ただ、行きはまだしも、帰りのバスはほとんど貸し切り状態であった。
とにかくバスは、大塚国際美術館の前にとまった。
建物自体立派である。
建物に入り、前売券を渡し、改札してもらった後、長いエスカレーターを登っていく。
まず、「大塚国際美術館」についての解説である。
「大塚国際美術館」は、大塚製薬グループが創立75周年記念事業として徳島県鳴門市に設立した日本最大の常設展示スペース(延床面積29,412平米)を有する「陶板名画美術館」である。館内には、6名の選定委員によって厳選された古代壁画から、世界25ヶ国、190余の美術館が所蔵する現代絵画まで至宝の西洋名画1,000余点を大塚オーミ陶業株式会社の特殊技術によってオリジナル作品と同じ大きさに複製している。
オリジナル作品は近年の環境汚染や地震、火災などからの退色劣化を免れないものであるが、陶板名画は約2,000年以上にわたってそのままの色と姿で残るので、これからの文化財の記録保存のあり方に大いに貢献するものである。門外不出の「ゲルニカ」をはじめ戦争で分散していたエル・グレコの大祭壇衝立の復元など画期的な試みもなされている。
エントランスを入ると、そこはB3である。エスカレーターを登って来たはずなのに、地下なのである。
まず、正面のシスティーナ・ホールに入る。ここは、有名なシスティーナ礼拝堂の壁画を再現している。
システィーナ・ホール
正面の壁画は、ミケランジェロの「最後の審判」、天井画は同じくミケランジェロの「天地創造」である。
最後の審判
天地創造
本物のシスティーナ礼拝堂の中はカメラ使用禁止だそうだが、ここは写真は自由だ。中には三脚を立てて、撮っている人もいる。私は三脚なしで、カメラもそれほど高感度でもなく、手振れ防止機能もついていないので、ブレは覚悟だ。
美術ポランティアの人がいて、他のグループに解説している話を聞くと、なかなか面白い。そこでグループに混じって付いていくことにした。
どういう順番か判らないが、そこから急にB2のフェルメールの部屋に移動する。
フェルメールにはあまり興味がなかったが、美術ボランティアの解説は面白く、急に本物が見てみたくなった。
真珠の耳飾りの少女(青いターバンの娘)
牛乳を注ぐ女
ヨハネス・フェルメールは、17世紀にオランダで活躍した風俗画家であり、レンブラントと並び17世紀のオランダ美術を代表する画家とされる。生涯のほとんどを故郷デルフトですごした。
彼ははじめ物語画家として出発したが、やがて1656年の年記のある「取り持ち女」の頃から風俗画家へと転向していく。 現存する作品点数は、33~36点と少なく、寡作の作家である。
次に隣のエル・グレコの部屋に移動する。
エル・グレコ(1541年 - 1614年)は、現ギリシャ領のクレタ島出身の画家で、本名はドメニコス・テオトコプーロスで、一般に知られるエル・グレコの名はスペイン語で「ギリシャ人」を意味する通称である。
エル・グレコの名前は、中学生の夏休み、美術の宿題で、倉敷の大原美術館に「受胎告知」という作品を見に行ったことから、よく知っている。
オルガス伯爵の埋葬
「オルガス伯爵の埋葬」という絵の前に立って解説してくれる。エル・グレコの最高傑作のひとつである。オルガス伯爵というのは、荒れ果てていたサント・トメー聖堂の再建に尽力し、1323年に没した人物である。画面上下で、イエスに導かれ天上へと昇華してゆくオルガス伯の魂の昇天と、当時の知識人や有力者に囲まれながら執り行われる肉体の埋葬という2場面を同時に構成しており、そのどちらの表現も画家の全作品中、特に白眉の部類に属する出来栄えを見せている。父なる神の威光を受け光り輝くイエスの周りには、聖母マリアや洗礼者聖ヨハネを始めとする諸聖人の他、幾多の天使が描かれているほか、サント・トメー聖堂の司祭や当時の知識人や有力者に囲まれながら埋葬されるオルガス伯の周囲にはエル・グレコ自身の姿や画家の息子であるホルヘ・マヌエルの姿も描かれている。
(続く)
フェルメール全点踏破の旅 (集英社新書ヴィジュアル版) (集英社新書ヴィジュアル版)
- 作者: 朽木 ゆり子
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フェルメールの世界―17世紀オランダ風俗画家の軌跡 (NHKブックス)
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おはようございます^^
入場料が高い理由が頷けました^^
見応えのある美術館ですね~
by mimimomo (2008-05-25 09:43)
鳴門の渦潮を観に行った際、この美術館を見かけましたが、入場料金に驚いてパスしました。.。ooO(゜ペ/)/ひゃ
by SilverMac (2008-05-25 11:34)
写真の撮れる美術館は魅力です。なかなかないですね。
by 春分 (2008-05-25 13:13)
mimimomo さん
一見の価値はあります。
by マイケル (2008-05-25 16:12)
SilverMac さん
高い理由はわかりますが、それでも安くしてほしいですね。
by マイケル (2008-05-25 16:13)
春分さん
薄暗い中でのスポット照明が多いので、綺麗には撮れないですね。
by マイケル (2008-05-25 16:14)
おごそかな雰囲気を感じます
by みほ (2008-05-25 23:11)
西洋美術の好きな人には高くないのでしょうが、二回目以降は割引にし欲しいですね。
by レイン (2008-05-25 23:37)
みほ さん
宗教画が多いですね。
by マイケル (2008-05-26 06:47)
レイン さん
何度も行きたいですからね。
by マイケル (2008-05-26 06:48)
入場料が高いですが、見ごたえがある感じですね。
by テリー (2008-05-26 11:45)
テリー さん
入場料だけの価値はあるが、それでも安くしてほしいですね。
by マイケル (2008-05-26 21:44)
四国は今・・・なんだかアートな場所なのでしょうか?
直島に行って見たいと思っていましたが、この美術館もすごそうですねー。
by しか (2008-05-26 21:50)
是非、行ってみたいです。1人で^m^
by ミモザ (2008-05-28 18:35)