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「新印象派」展 [アート]

あべのハルカス美術館に「新印象派」展を鑑賞に行く。
新印象派とは、「印象派」を継承し、20世紀のフォーヴィスムへ繋げる役割をしたスーラやシニャックを中心とする画家たちである。その特徴は、科学理論に基づく点描にある。

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あべのハルカス美術館は、今年3月にオープンしたばかりの美術館である。日本一の超高層ビルあべのハルカスの16階にある。美術館は二度目だが、30階にある展望台には行ったことがない。でも、16階でも十分眺望がいい。

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この日絵を鑑賞した後、「新印象派-色彩の解放」と題する講演会に参加する。
講演会は、24階のオフィス・フロアにある会議室で行われる。マリーナ・フェレンティ・ボキヨン氏である。肩書きは、本展総監修者、美術史家、ジヴェルニー印象派美術館副館長、シニャック・カタログ・レゾネ編集者とある。氏とあるが、女性である。年齢はよく分からないが、上品で如何にもこういう職業にふさわしい顔立ちである。

講演は、スライドを見ながら、通訳をつけて、個々の作品に解説をつけていくという形で進んでいた。私は前夜の夜更しもあり、ついウトウトとしてしまった。それでも、後半は目をぱっちり開いて、流暢なフランス語に聞き入った。

講演会が終わって、16階に面した空中庭園を散歩しながら、イタリアン・ジェラートの誘惑に打ち勝ちながら、心は今見たばかりのスーラやシニャック、ピサロの絵の余韻に浸っていた。




ジョルジュ・スーラ―点描のモデルニテ

ジョルジュ・スーラ―点描のモデルニテ

  • 作者: 坂上 桂子
  • 出版社/メーカー: ブリュッケ
  • 発売日: 2014/06
  • メディア: 単行本






印象派で「近代」を読む―光のモネから、ゴッホの闇へ (NHK出版新書 350)

印象派で「近代」を読む―光のモネから、ゴッホの闇へ (NHK出版新書 350)

  • 作者: 中野 京子
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2011/06/08
  • メディア: 新書



新印象派のプラグマティズム―労働・衛生・医療

新印象派のプラグマティズム―労働・衛生・医療

  • 作者: 加藤 有希子
  • 出版社/メーカー: 三元社
  • 発売日: 2012/04
  • メディア: 単行本



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北陸の旅⑨ 金沢21世紀美術館 [アート]

兼六園、金沢城公園の近くに金沢21世紀美術館というのがある。現代美術を集めた美術館だ。2004年10月に開館した。テレビで何度か見たような気がする。

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建物の外側にもオブジェがあり、人々を楽しませてくれる。

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足立美術館 [アート]

月山富田城の帰り、同じ安来市にある足立美術館に寄る。

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足立美術館は、地元出身の実業家・足立全康が1970年、71歳のときに開館したもので、近代日本画を中心とした私立美術館である。130点におよぶ横山大観の作品と日本庭園で著名である。

玄関を入ってすぐ、硝子越しに素晴らしい日本庭園が見られる。

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しばらく行くと、左手に茶室寿立庵があり、そこの前庭もなかなかいい。

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愛媛民芸館 [アート]

西条市のもう一つのカードラリーの対象施設、愛媛民芸館を目指す。

近くに駐車場がなく、仕方なく、市役所の駐車場に入れる。ちょうど選挙の投票日で、沢山の人が利用していた。

お堀端を行くと、目立たないところに、愛媛民芸館があった。

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1967年に地元の有志によって設立された民芸館。土蔵造りの外壁を持ち、焼き物、塗り物などの江戸時代から現代に至るまでの民芸品2000点余りを所蔵し、内数百点が展示されている。

例によって、私以外の来場者はいない。

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香美市立吉井勇記念館と奥物部ふるさと物産館 [アート]

アンパンマン・ミュージアムの後、さらに山奥深く入っていく。狭い農道を上に下に行ったところに香美市立吉井勇記念館がある。

歌人で劇作家の吉井勇の記念館である。

吉井勇(よしいいさむ)は、明治19年10月8日、東京市芝区高輪町に生まれる。早稲田大学中退。祖父友実は薩摩の人で、西郷隆盛、大久保利通らと国事に奔走し、明治になって伯爵を受爵する。
勇は15歳で作歌を開始し、20歳で新詩社に入社。雑誌『明星』に投稿するが、22歳のおり、北原白秋、木下杢太郎、長田幹彦らとともに新詩社を退社。翌1908年石井柏亭、森田恒友らと「パンの会」を結成、耽美派の拠点となった。またその翌年、森鴎外監修のもとに石川啄木、平野万里とともに『スバル』を創刊した。
第一歌集『酒ほがひ』(1910)によって文壇的地歩を固める。以後小説、戯曲などを精力的に発表。歌風は、酒と情癡の世界を歌い、耽美頽唐の傾向が強い。1916年「遊蕩文学撲滅論」(赤木桁平が発表され、多大の痛手を被った。さらに、1933年妻徳子の不行状が指弾されるに至り、社会的地位が問われ爵位を失い、失意のうちに歌行脚を重ね、土佐の猪野野に隠棲した。その苦境の所産として歌集『人間経』(1934)、随筆集『わびずみの記』(1936)があり、文学的転機を迎える。その後の歌風は、耽美頽唐は影を潜め、枯淡で人間的な滋味あふれる境地を展開する。
1948年芸術院会員。昭和35年11月19日没。

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コンクリートの鋼板屋根平屋建てに木造のアーチが付けられた館内は、映像コーナーと展示コーナー、休憩コーナーに分かれており、自筆の作品や写真、映像などを展示している。

ちょうど、桜の時期であった。

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香美市立美術館とアンパンマンミュージアム [アート]

ミュージアム88カードラリーin四国の一環として、四国のミュージアムを巡っている。
この日は、高知市から東によった辺りを廻っている。

まず、香美市立美術館に寄る。香美市立美術館は、体育館のような建物だが、香美市または高知県に緑のある作家の作品を中心に約500点を収蔵している。


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香美市立美術館

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ストーン・ミュージアム~石の美術館 [アート]

高松市の郊外、屋島の東にある。

付近には、石を加工する工場が集まっている。石の産地なのだろう。

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美術館正面

海を挟んで、屋島が見える。

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屋島

屋内の展示から見ていく。庵治町出身の彫刻家、三枝惣太郎の作品を常設展示している。

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一階の展示室

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作品2.jpg
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こんなものまで、展示してあった。

2階では、石を使ったアクセサリー等販売していたが、声をかけられる前に退散した。

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しまなみ海道 ミュージアム巡り⑩ ところミュージアム大三島と道の駅 [アート]

大三島の反対側、海岸に沿って、山の高いところに、ところミュージアム大三島がある。ここもカードラリーの対象施設である。


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ところミュージアム大三島は、平成16年春に開館した現代彫刻の美術館で、アメリカで活動するノエ・カッツやマリソール、トム・ウェッセルマンを始め、サン・ピエトロ寺院大聖堂の門扉を14年かけて制作したことで世界的に知られるジャコモ・マンズー、日本の林範親、深井隆の立体作品など約30点を展示している。

また、ここからは瀬戸内海の島々が眺められる風光明美なところである。

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しまなみ海道 ミュージアム巡り⑥ 大三島美術館 [アート]

大三島は、今治側から行くと、大島の次の島である。大山祇神社の真ん前にある。神社と共通駐車場に入れる。


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大三島美術館

大三島観光の拠点に位置する現代日本画美術館で、新進気鋭の若手から中堅人気作家の作品を年4~5回の展示替えで紹介する。主な展示品として、日本美術院同人・評議員田渕俊夫画伯の初期から現在までの本画の他、素描や下図を常設展示している。その他現代日本画もある。


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表忠碑

美術館の玄関の脇にある石碑である。

この「表忠碑」の下書きは「学習院大学」にあり、乃木将軍が心中を三字に托して創造した書で、次のように解釈する。

表(公)に忠(忠義)の志を石(意思)の硬(堅)い心を以て家の定とする。


(続く)




乃木希典 (文春文庫)

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  • 発売日: 2007/08
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将軍・乃木希典

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 勉誠出版
  • 発売日: 2004/01
  • メディア: 単行本



乃木希典将軍―嗚呼 至誠の人

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  • 作者: 吉川 寅二郎
  • 出版社/メーカー: 展転社
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しまなみ海道 ミュージアム巡り③ 吉海町郷土文化センター [アート]

今治市であるが、来島海峡大橋を渡り、ここは四国から一番目の島、大島である。

カーナビとカードラリーのパンフレットに従い、まずは最初の目的地、吉海町郷土文化センターに着く。

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吉海町郷土文化センターは、野間仁根の常設展示を中心に郷土の生い立ちから現代まで出土品や村上水軍資料など町の文化歴史の伝承施設である。主な展示品は、島四国案内等、故里の暮らし、歴史的資料、館蔵品展、野間仁根常設展である。


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