桂浜② 坂本龍馬記念館 [その他観光・レジャー]
桂浜から歩いて10分程度のところ、小高い浦戸城山に坂本龍馬記念館が立っている。桜の花を見ながら、坂道を登る。
坂本龍馬記念館
坂本龍馬生誕150年の節目を記念し、国内外からの募金によって平成3年に完成した記念館である。
記念館の玄関には、龍馬の銅像が立っている。
龍馬像
坂本龍馬は、土佐藩脱藩後、貿易会社と政治組織を兼ねた亀山社中・海援隊 (浪士結社)の結成、薩長連合の斡旋、大政奉還の成立に尽力するなどの事跡で有名であるが、これらについてはさまざまな論議がある。
龍馬は、生前より死後に有名になった人物であり、その最初は明治16年(1883年)、高知の『土陽新聞』に坂崎紫瀾が書いた『汗血千里の駒(かんけつせんりのこま)』が掲載され、大評判となった事である。
次に龍馬ブームが起きるのは日露戦争時である。日本海海戦の直前に、龍馬が皇后の夢枕に立ち、「日本海軍は絶対勝てます」と語ったという話である。皇后はこの人物を知らなかったが、宮内大臣の田中光顕が、龍馬の写真を見せたところ、間違いなくこの人物だということになったと言われる。真偽のほどは定かではないが、この話が全国紙に掲載されたため、坂本龍馬の評判が全国に広まる事となる。
坂崎はもちろん、田中も土佐出身の人物である。当時明治政府を牛耳っていた薩長閥に対し、土佐出身者が挽回を図るべく、土佐出身の維新の功労者として、坂本龍馬を持ち上げたのである。勝海舟も坂本龍馬を持ち上げたひとりであるが、旧幕臣という立場で薩長閥に対する反発があったのは、想像に難く無い。
坂本龍馬を一躍有名にしたのは、司馬遼太郎の「竜馬が行く」である。その後、小説やドラマに度々取り上げられるが、それらは実際の龍馬とかけ離れているのではないかという指摘が多い。
館内の様子
以前に紹介した室戸岬の中岡慎太郎の像、そして桂浜の坂本龍馬の像。この他にも、高知県の海岸沿いに幕末から明治に活躍した人たちの銅像が立っている。それを地図で紹介したボード。
司馬遼太郎からのメッセージを屏風にしたもの。
昭和63年に開催された桂浜の銅像建設発起人物故者追悼会に司馬氏から寄せられたメッセージを、発起人のリーダー入交好保氏が自身の90歳の祝いに揮毫して寄贈したもの。
記念館の窓からは、桂浜が見える。
屋上に上がってみる。ちょうどパラグライダーが空から降りてくるところだった。
右上の小さな影がパラグライダーだ。
出口のところにも、龍馬の像があった。
昼食は、龍馬の店の2Fで、かつおのたたきの入ったうどんを食べる。
龍馬の店
先日家に帰った時、図書館で借りてきた「竜馬が行く」がテーブルの上に置いてあった。子供が読んでいるかと聞いてみると、家内が読んでいると言う。
(完)
坂本龍馬記念館
坂本龍馬生誕150年の節目を記念し、国内外からの募金によって平成3年に完成した記念館である。
記念館の玄関には、龍馬の銅像が立っている。
龍馬像
坂本龍馬は、土佐藩脱藩後、貿易会社と政治組織を兼ねた亀山社中・海援隊 (浪士結社)の結成、薩長連合の斡旋、大政奉還の成立に尽力するなどの事跡で有名であるが、これらについてはさまざまな論議がある。
龍馬は、生前より死後に有名になった人物であり、その最初は明治16年(1883年)、高知の『土陽新聞』に坂崎紫瀾が書いた『汗血千里の駒(かんけつせんりのこま)』が掲載され、大評判となった事である。
次に龍馬ブームが起きるのは日露戦争時である。日本海海戦の直前に、龍馬が皇后の夢枕に立ち、「日本海軍は絶対勝てます」と語ったという話である。皇后はこの人物を知らなかったが、宮内大臣の田中光顕が、龍馬の写真を見せたところ、間違いなくこの人物だということになったと言われる。真偽のほどは定かではないが、この話が全国紙に掲載されたため、坂本龍馬の評判が全国に広まる事となる。
坂崎はもちろん、田中も土佐出身の人物である。当時明治政府を牛耳っていた薩長閥に対し、土佐出身者が挽回を図るべく、土佐出身の維新の功労者として、坂本龍馬を持ち上げたのである。勝海舟も坂本龍馬を持ち上げたひとりであるが、旧幕臣という立場で薩長閥に対する反発があったのは、想像に難く無い。
坂本龍馬を一躍有名にしたのは、司馬遼太郎の「竜馬が行く」である。その後、小説やドラマに度々取り上げられるが、それらは実際の龍馬とかけ離れているのではないかという指摘が多い。
館内の様子
以前に紹介した室戸岬の中岡慎太郎の像、そして桂浜の坂本龍馬の像。この他にも、高知県の海岸沿いに幕末から明治に活躍した人たちの銅像が立っている。それを地図で紹介したボード。
司馬遼太郎からのメッセージを屏風にしたもの。
昭和63年に開催された桂浜の銅像建設発起人物故者追悼会に司馬氏から寄せられたメッセージを、発起人のリーダー入交好保氏が自身の90歳の祝いに揮毫して寄贈したもの。
記念館の窓からは、桂浜が見える。
屋上に上がってみる。ちょうどパラグライダーが空から降りてくるところだった。
右上の小さな影がパラグライダーだ。
出口のところにも、龍馬の像があった。
昼食は、龍馬の店の2Fで、かつおのたたきの入ったうどんを食べる。
龍馬の店
あやつられた龍馬―明治維新と英国諜報部、そしてフリーメーソン
- 作者: 加治 将一
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2006/02
- メディア: 単行本
龍馬の手紙―坂本龍馬全書簡集・関係文書・詠草 (講談社学術文庫)
- 作者: 宮地 佐一郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/12
- メディア: 文庫
坂本龍馬―江戸時代末期 (小学館版学習まんが―ドラえもん人物日本の歴史)
- 作者: 小井土 繁
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1995/10
- メディア: 単行本
坂本龍馬は名探偵!! ― タイムスリップ探偵団と龍馬暗殺のナゾの巻 ― (講談社青い鳥文庫)
- 作者: 楠木 誠一郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/12/15
- メディア: 文庫
坂本龍馬とフリーメーソン―明治維新の礎を築いた英雄は秘密結社のエージェントだった!! (ムー・スーパー・ミステリー・ブックス 162)
- 作者: 鬼塚 五十一
- 出版社/メーカー: 学習研究社
- 発売日: 2007/01
- メディア: 新書
先日家に帰った時、図書館で借りてきた「竜馬が行く」がテーブルの上に置いてあった。子供が読んでいるかと聞いてみると、家内が読んでいると言う。
(完)
数年前桂浜へ行きましたが、坂本龍馬記念館は行きませんでした。知らなかったのか休館だったのか・・・残念です。
by HEIJI (2008-06-23 23:31)
ここからの太平洋の眺めもいいでしょう^^
by Baldhead1010 (2008-06-24 06:18)
諸説ありますが、大政奉還は龍馬なくしてはなしえなかったと思います。龍馬の実家は大商人、郷士株を買って下士になりましたが、普通の武士気質とは違ったところがある由縁でしょう。
by SilverMac (2008-06-24 06:29)
龍馬さんは、歴代の郷士では、なかったんですか?
勉強になりました。。
by さすらう旅人 (2008-06-24 21:29)
桂浜、懐かしいです。
昔、司馬 遼太郎の「竜馬がゆく」面白くて一気に読んだ記憶があります。
by yukitan (2008-06-26 04:31)
HEIJIさん
次回は是非寄ってください。
by マイケル (2008-06-29 10:49)
Baldhead1010 さん
絶景です。
by マイケル (2008-06-29 10:50)
SilverMac さん
歴史の謎の一つですね。
by マイケル (2008-06-29 10:51)
さすらう旅人さん
龍馬は偉大な人物であったことは間違いないですね。
by マイケル (2008-06-29 10:52)
yukitan さん
「竜馬が行く」は、青春文学の傑作の一つですね。
by マイケル (2008-06-29 10:53)