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鳴門ガレの森美術館 [アート]

ミュージアム88カードラリーin四国というのに参加している関係で、四国のミュージアムを数多く訪れている。立派なミュージアムが多いのにもかかわらず、訪れる人は少ない。宝の持ち腐れ状態である。

鳥居記念博物館に立ち寄ったのもカードラリーのためであるが、その隣りのガレ美術館に寄ったのも、同様である。

ガレというのは、テレビ東京系列の「なんでも鑑定団」に出てくる名前なので、ある程度期待していたが、展示品は少なくはっきり言ってがっかりした。入場料の800円というのが高く感じた。

ガレの森美術館.JPG
外観

玄関.JPG
玄関



1Fでは、ガレとは関係ないが、チタンアーティスト与吉による「炎による輝く青 展」を開催していた。チタンは、熱を加えると、青くなるようだ。

2Fがガレの美術館になっている。入口のところに人形が置いてあった。これも有名な人形師 中村美穂の作品なのだが、何の美術館なのかよくわからない。

人形.JPG

展示室に入る前に、ガレについて、解説をしておく。

シャルル・マルタン・エミール・ガレは、アール・ヌーヴォーを代表するフランスのガラス工芸家、陶器・家具のデザイナー、アート・ディレクターで、企業経営者でもある。

1846年5月4日、フランスロレーヌ地方ナンシーで誕生。1858年にナンシー帝立高等中学校に入学。卒業後、父の会社のアトリエで陶器の絵付けを手伝う。1865年の秋から67年までドイツのヴァイマルに留学し、ドイツ語の研修とデザインを修め、1866年から67年にかけて、マイゼンタールのブルグン・シュヴェーラー社のガラス工場でガラス製造の技術を習得。
1870年、普仏戦争が始まると、義勇軍に志願した。退役後、父の経営する陶器・ガラス会社の芸術部門の責任者となった。1877年に父に代わって工場管理責任者となった。
1878年、パリ万国博覧会に独自に開発した月光色ガラスや陶器を出品し、銅賞を受賞。また庭園装飾のための陶器で銀賞を受賞。
1886年、ナンシーの自宅近辺に建設した家具工房で製造を開始。
1889年のパリ万博にも大量の作品を出品、ガラス部門でグランプリ、陶器部門で金メダル、家具部門で銀賞を受賞し、装飾工芸家として国際的な評価を得る。代表作に「オルフェウスとエウリディケ」がある。
1894年に家具工場が建つ敷地を買い増しして、ガラス製造のための工場を完成させる。
1900年、パリ万博に大量のガラス器、家具を出品。再びグランプリを獲得した。
1901年、「エコール・ド・ナンシー」(ナンシー派)の会長に就任。1903年、パリのルーブル宮マルサン館で開催されたナンシー派展に出品。1904年、9月23日、白血病により死去、享年58。

その後工房は、画家のヴィクトール・プルーヴェと夫人のアンリエットによって経営を続けた。製造品目はエッチングによるカメオ彫り製品が大半を占めた。 1914年~18年の第一次世界大戦中に製造を中止、1918年には娘婿のポール・ペルドリーゼによって製造を再開したが、1931年に会社は解散。

展示室.JPG
展示室2.JPG
スタンド.JPG
スタンド2.JPG

この美術館には、所蔵作品約100点のうち30点を常時展示しているという。
100点程度であれば、すべて常時展示していてほしいものだ。


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  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1999/10
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エミール・ガレ―創造の軌跡展

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  • 作者: 鈴木 潔
  • 出版社/メーカー: 東方出版
  • 発売日: 2005/09
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エミール・ガレ―ガラスの詩人 (「知の再発見」双書)

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  • 発売日: 2004/11
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もっと知りたいエミール・ガレ―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)

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  • 作者: 鈴木 潔
  • 出版社/メーカー: 東京美術
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  • メディア: 単行本



ガレの素描―エミール・ガレとその工房 (求龍堂グラフィックス)

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  • 作者: フィリップ ティエボー
  • 出版社/メーカー: 求龍堂
  • 発売日: 1988/05
  • メディア: 大型本



ガレのガレ―エミール・ガレの神髄

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  • 作者: エミール・ガレ
  • 出版社/メーカー: 紫紅社
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エミール・ガレ―その人と作品 (1977年)

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  • 発売日: 1977/09
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  • 作者: 由水 常雄
  • 出版社/メーカー: 中央公論社
  • 発売日: 1989/04
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  • 出版社/メーカー: 美術出版社
  • 発売日: 1991/06
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エミール・ガレのガラス

エミール・ガレのガラス

  • 作者: 由水 常雄
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  • 出版社/メーカー: 京都書院
  • 発売日: 1990/12
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エミール・ガレ〈1〉 (世紀末コレクション)

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  • 作者: 林 宏樹
  • 出版社/メーカー: 京都書院
  • 発売日: 1990/10
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炎の凍結ガラスの美―エミール・ガレとナンシー派 (1978年)

炎の凍結ガラスの美―エミール・ガレとナンシー派 (1978年)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 北海道立近代美術館
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エミール・ガレ ― その陶芸とジャポニスム

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ポーラ美術館名作選―エミール・ガレとアール・ヌーヴォーのガラス工芸

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  • 作者: エミール・ガレ
  • 出版社/メーカー: ポーラ美術振興財団ポーラ美術館
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ミモザ

どこで見たのかな。このスタンド?が幻想的でお洒落で
好きになりました。こちらで展示してあったのですね。
by ミモザ (2008-08-19 21:53) 

マイケル

ミモザ さん
同じ様なものは、沢山あるかもしれません。
by マイケル (2008-08-21 12:40) 

denchan

ここは元々芹沢銈介の美術館でした。その時はよく出かけたのですが、この美術館になってからは一度も来館した事が無く、前の美術館の方がすきだったのですが・・・
by denchan (2010-01-05 17:57) 

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