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藍の館① [その他観光・レジャー]

「あいのやかた」

音だけ聞くと、どきっとする。

昔の娼館か、秘宝館のようなものを連想してしまう。

愛でなく、藍である。

「青は藍より出でて、藍より青し」の「藍」である。

藍は、タデ科の植物である。藍染めのための染料は藍を発酵させて作る。藍玉を用いることが多い。藍染めは名前のとおり藍色の染色を行うことができ、色が褪せにくいという優れた特徴を持つ。

阿波藍の栽培のはじまりは、山岳地方で阿波忌部氏が織った荒妙を染めるため、平安時代から栽培しはじめた。文安2年(1445)には大量の葉藍が畿内に出荷されている。とくに戦国時代は武士のよろい下を藍で染めようと、藍の需要が高まり、三好氏の城下勝瑞では、藍玉の加工が本格化した。天正13年(1585)以来徳島藩では藍の生産を奨励し、その後藍師や藍商から取り立てる租税で、藩の財政を確立した。
 
元禄期は全国的に綿作と木綿生産が普及する。それは阿波藍生産の大発展をもたらせたが、明治30年代にドイツから科学染料が大量に輸入されたため、その後は衰退期に入ったが、いま天然染料の良さが見直されつつある。

藍の館.JPG
藍の館

藍の館は、徳島県板野郡藍住町にある藍に関する博物館で、藍住町の歴史館である。ミュージアム88カードラリーin四国の一環として立ち寄った。

1987年に大藍商であった旧奥村家の屋敷を11代当主である奥村武夫が藍住町に寄付し、1996年に藍の館として会館したものである。

奥村家文書や藍に関する民俗資料や阿波藍の栽培に関する農業具などが展示されており、国の重要民俗資料に指定されている。また館内の東寝床では実際に藍染めを体験することができる。

藍染体験は遠慮したが、館内には様々な藍染に関する資料が展示している。2007年10月、第22回「国民文化祭」出席のため徳島県入りしていた皇太子ご夫妻がこの藍の館を訪れ、藍染めを体験された。その時の写真も展示されていた。

また、敷地には藍商旧奥村家の屋敷がある。

まず、庭に藍をこなしている様子を人形で再現している。

藍の館庭.JPG
藍作り.JPG


藍の館



(続く)


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コメント 3

Baldhead1010

徳島ではいつも藍住インターで出入りしています。
by Baldhead1010 (2009-05-31 07:57) 

マイケル

Baldhead1010 さん
藍住インターの方が近いんですね。
by マイケル (2009-05-31 09:43) 

mimimomo

こんにちは^^
徳島が本家本元? わたくしは愛媛で行きましたよ^^
by mimimomo (2009-05-31 14:35) 

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