ドイツ館再訪 [その他観光・レジャー]
ミュージアム88カードラリーin 四国をしていることから、鳴門のドイツ館を再び訪れることにした。
四国八十八ヵ所第一番霊場の霊山寺を出た後、しばらく行くと徳島自動車が東西に走っており、高架をくぐると、大麻比古神社の大鳥居がある。阿波国一宮である。
大鳥居はくぐらず、左手に折れると、遙か山の上に目印のばんどうの鐘が見える。
ばんどうの鐘
徳島道沿いに歩いていく。高速道路の橋なのに、少し変わった橋がかかっている。
「ばんどうドイツ橋」とある。これは、上流のドイツ橋を真似て作ったものらしい。本物のドイツ橋も見てみたかったが、この日は徒歩なので、諦めた。
道の駅「第九の里」に着く。「第九の里」は賀川豊彦記念館とドイツ館からなる。「第九の里」というのは、日本で初めて第九が演奏された地だからである。
ドイツ館
大正3年、第一次世界大戦に参戦した日本は、ドイツの租借地であった青島を攻撃し、約4,700人のドイツ兵を俘虜として日本各地の収容所に送った。このうち四国の徳島、丸亀、松山にいた約1,000人が大正6(1917)年から同9(1920)年までのほぼ3年間を、鳴門市大麻町(当時、板野郡板東町)の板東俘虜収容所で過ごすことになった。
この収容所では、松江豊寿所長をはじめとする管理スタッフが、俘虜たちの人権を尊重し、できるかぎり自主的な運営をみとめたため、自由で快適な収容所生活を楽しむことができた。彼らは、所内に80軒余りの商店街、レストラン、印刷所、図書館、音楽堂、科学実験室、公園、別荘群などの施設を造るほか、健康保険組合、郵便局などの互助的活動も行った。また、学習、講演、スポーツ、音楽、演劇など文化活動も盛んで、とりわけ音楽活動では、ベートーヴェンの「交響曲第九番」の国内初演をはじめ、複数のオーケストラや様々な楽団が100回を超える演奏活動を行った。
所外においても、俘虜製作展覧会や各地での演劇、演奏会活動など、ドイツ文化を広く市民に紹介している。その他、 牧畜、製パン、洋菓子、西洋野菜栽培、建築、スポーツなど様々な技術をもたらし、なかには現在もそれが受け継がれているものもある。これらのイベントや技術指導によって、俘虜たちは地域社会に受け入れられ、板東の町やその周辺では、地元の人々と日常的に交歓する風景が当たり前のようになった。
ドイツ館は、このようなドイツ兵俘虜と地域の人々との交流を顕彰するため、昭和47(1972)年、元俘虜たちから寄贈された資料を中心に建設されたが、築後20年をこえて施設の老朽化や収集資料の増加により手狭になってきた。そこで平成5(1993)年、東四国国体のメイン会場の1つが鳴門市となったことを記念して、新ドイツ館の建設が計画され、同年10月13日に現在の地に新築移転された。
広場には、ベートーヴェンの像が立っている。
ベートーヴェンの像の前のベンチで、お年寄りの夫婦が弁当を広げていた。邪魔にならないように写真を撮った。
今日は、ばんどうの鐘のある裏山の展望台に登ることにした。
(続く)
四国八十八ヵ所第一番霊場の霊山寺を出た後、しばらく行くと徳島自動車が東西に走っており、高架をくぐると、大麻比古神社の大鳥居がある。阿波国一宮である。
大鳥居はくぐらず、左手に折れると、遙か山の上に目印のばんどうの鐘が見える。
ばんどうの鐘
徳島道沿いに歩いていく。高速道路の橋なのに、少し変わった橋がかかっている。
「ばんどうドイツ橋」とある。これは、上流のドイツ橋を真似て作ったものらしい。本物のドイツ橋も見てみたかったが、この日は徒歩なので、諦めた。
道の駅「第九の里」に着く。「第九の里」は賀川豊彦記念館とドイツ館からなる。「第九の里」というのは、日本で初めて第九が演奏された地だからである。
ドイツ館
大正3年、第一次世界大戦に参戦した日本は、ドイツの租借地であった青島を攻撃し、約4,700人のドイツ兵を俘虜として日本各地の収容所に送った。このうち四国の徳島、丸亀、松山にいた約1,000人が大正6(1917)年から同9(1920)年までのほぼ3年間を、鳴門市大麻町(当時、板野郡板東町)の板東俘虜収容所で過ごすことになった。
この収容所では、松江豊寿所長をはじめとする管理スタッフが、俘虜たちの人権を尊重し、できるかぎり自主的な運営をみとめたため、自由で快適な収容所生活を楽しむことができた。彼らは、所内に80軒余りの商店街、レストラン、印刷所、図書館、音楽堂、科学実験室、公園、別荘群などの施設を造るほか、健康保険組合、郵便局などの互助的活動も行った。また、学習、講演、スポーツ、音楽、演劇など文化活動も盛んで、とりわけ音楽活動では、ベートーヴェンの「交響曲第九番」の国内初演をはじめ、複数のオーケストラや様々な楽団が100回を超える演奏活動を行った。
所外においても、俘虜製作展覧会や各地での演劇、演奏会活動など、ドイツ文化を広く市民に紹介している。その他、 牧畜、製パン、洋菓子、西洋野菜栽培、建築、スポーツなど様々な技術をもたらし、なかには現在もそれが受け継がれているものもある。これらのイベントや技術指導によって、俘虜たちは地域社会に受け入れられ、板東の町やその周辺では、地元の人々と日常的に交歓する風景が当たり前のようになった。
ドイツ館は、このようなドイツ兵俘虜と地域の人々との交流を顕彰するため、昭和47(1972)年、元俘虜たちから寄贈された資料を中心に建設されたが、築後20年をこえて施設の老朽化や収集資料の増加により手狭になってきた。そこで平成5(1993)年、東四国国体のメイン会場の1つが鳴門市となったことを記念して、新ドイツ館の建設が計画され、同年10月13日に現在の地に新築移転された。
広場には、ベートーヴェンの像が立っている。
ベートーヴェンの像の前のベンチで、お年寄りの夫婦が弁当を広げていた。邪魔にならないように写真を撮った。
今日は、ばんどうの鐘のある裏山の展望台に登ることにした。
(続く)
- アーティスト: バーンスタイン(レナード),ベートーヴェン,バラッチュ(ノルベルト),ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2006/11/08
- メディア: CD
- アーティスト: シュターツカペレ・ドレスデン,シュテンダー(エルンスト-エーリヒ),小川典子,杉ちゃん&鉄平,ピアニスターHIROSHI
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2008/01/23
- メディア: CD
小澤の第九 ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調Op.125《合唱》
- アーティスト: ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン LUDWIG VAN BEETHOVEN(1770-1827),小澤征爾,ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 New Philharmonia Orchestra
- 出版社/メーカー: トーン
- 発売日: 2008/09/01
- メディア: CD
- アーティスト: ベートーヴェン,小澤征爾,クーベリック(ラファエル),ベーム(カール),ハイティンク(ベルナルト),ホグウッド(クリストファー),マリナー(サー・ネヴィル),ジュリーニ(カルロ・マリア),マズア(クルト),ブリュッヘン(フランス),デイヴィス(サー・コリン)
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2001/12/21
- メディア: CD
- アーティスト: ベートーヴェン,カラヤン(ヘルベルト・フォン),ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2007/09/05
- メディア: CD
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ここの第九は有名ですね。
by Baldhead1010 (2009-06-08 05:45)