満奇洞：　歴史の小径：So-net blog

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満奇洞　[その他観光・レジャー] [編集]

漸く夏休みだ。お盆の時期をはずして、ちょっと早めにとる。
夏休みといっても、実家に帰るだけだが、せめて行き帰りにどこか寄ることで、旅行気分に浸りたい。
今回の帰省は、一番上の子はバイト、二番目の子はクラブで帰れず、一番下の子だけ連れて帰る。

帰り道、久し振りに中国自動車道を走る。北房ICで降りて、目指すは井倉洞だったが、急遽その前にもう１つの鍾乳洞によることにした。

満奇洞(まきどう)は、岡山県指定の天然記念物である。江戸時代末期、猟師が狸を追っている時、発見したという。昭和4年10月、歌人与謝野鉄幹・晶子夫妻がこの地を訪れ、「槙の穴」と呼ばれていた名称を、奇に満ちた洞窟=満奇洞と命名した。

まきの洞　夢にわが見る　世のごとく
玉より成れる　殿づくりかな　　　　　　　　　　　　　　　
=与謝野鉄幹の歌碑=

洞窟は、迷路に富む閉塞型の平面に発達した横穴で、総延長は約450ｍ、最大級は約25ｍある。
ノッチ(溶食溝)の形成もよく、カーテン、つらら石、リムストーン、流れ石など、あらゆる種類の鍾乳石があり、その変化は他に比類ないという。

洞窟の入洞料は、大人１人1000円と高い。受付で、無料のヘルメットを借りるが、これがあって、後ほど助かった。何度天井に頭をぶつけたことか。

=洞門=
洞窟の入口に立つと、中から冷たい空気が噴出してくる。天然のクーラーだ。
入口を入り、洞門を越えると、少し広い空間があり、テーブルと椅子が置いてある。中は、15℃ぐらいで、冷蔵庫の中にいるみたいだ。夏はずっとここにいたいと思った。氷室とかも、こういう仕組みではないか。

それでは、満奇洞の中の様子を写真にて紹介する。

=唐獅子=

=千枚田=

=華厳の滝と釣鐘=

=東吉原=

=竜宮橋=

=竜宮橋より=

=白糸の滝=

三脚を持って、洞窟内に入ったはいいが、天井が低いのと、雫が上から落ちてくるのには閉口した。
ストロボで撮った写真もあるが、手振れしたり、いい色が出ていなかったりで、あまりいい出来ではなかった。

洞窟を出たところで、野菜を売っていたが、トウモロコシが一個10円で売っていたのには驚いた。
周りは、以下のような風景のところ。

食事は、駐車場の隣りの食堂で、蕎麦を食べた。特にコメントなし。ただ、この満奇洞は、映画「八墓村」のロケ地になったようだ。昔の渥美清主演の「八墓村」、最近リメイクした「八墓村」、いずれもである。食堂に、主役の俳優の写真が貼ってあったが、名前は知らない。

食堂の天井から吊るしてあった、ペットボトルで作ったオモチャ。
小学生の夏休みの宿題には、いいだろう。