松江城④ 小泉八雲記念館と武家屋敷 [その他観光・レジャー]
NHKニュースで、最近動物たちが人里に下りて来て、被害を持たらしている事件が多発しているそうだ。
そういえば、この夏休み。高速道路を走っていて、急にイノシシが道路を横切った。慌てず、落ちついてゆっくりブレーキを踏み、イノシシを引かずに済んだ。イノシシにぶつかったら、イノシシは死ぬだろうが、こちらもタダでは済まないところだった。
確かに高速道路を走っていて、動物注意の標識を見るが、本当に動物が飛び出して来たのは初めてだ。
余談はこのくらいにして、松江城から、小泉八雲記念館に向かっている。
途中神社が二つあった。
松江護国神社
明治維新後の国難に殉じた旧出雲国・隠岐国出身の英霊2万2千余柱を祀る。
昭和10年(1935年)に島根県招魂社建設奉賛会が組織され、昭和14年(1939年)3月に松江招魂社として創建したが、同年4月、招魂社の制度改革により松江護國神社となった。第二次大戦後は島根神社と称していたが、日本の主権回復後の昭和28年(1953年)に元の社名に復した。
城山稲荷神社
松江市指定無形民俗文化財のホーランエンヤが行われる。
子供たちはアイスクリームを買って、食べながらついてくる。
堀沿いの道に出る。
堀には、「堀川めぐり」の遊覧船が浮かんでいる。
もう5時近い。
小泉八雲記念館に到着。松江といえば、小泉八雲である。
小泉八雲記念館
小泉八雲は、嘉永3年(1850)6月27日ギリシャのレフカダ島(リューカディア)でアイルランド人の父と、ギリシャ人の母との間に生まれる。
2歳の時、アイルランドのダブリンに移るが、まもなく父母の離婚により同じダブリンに住む大叔母に引き取られた。イングランドの神学校に在学中、16歳のときに左眼失明、父の病死、翌年に大叔母の破産など不幸が重なり退学する。その前後にフランスでも教育を受けた。
19歳でアメリカへ渡り、24歳のとき新聞記者となる。そして外国文学の翻訳、創作を発表して文才をみとめられハーパー書店の寄稿者となった。
明治23年(1890)39歳のとき記者として来日。その後まもなく、帝国大学(東大)のチェンバレン教授や文部省の紹介で、島根県尋常中学校及び師範学校の英語教師となる。ここでは、籠手田知事、西田千太郎などの知己を得たこともあって、松江の風物、人情が大変気にいった。そして、武家の娘小泉セツと結婚し武家屋敷に住んだ。
しかし、冬の寒さと大雪に閉口し、1年3ヶ月で松江を去り熊本第五高等中学校へ移り、さらに神戸クロニクル社、帝国大学(東大)、早稲田大学に勤務した。また日本の伝統的精神や文化に興味をもった八雲は、多くの作品を著し、日本を広く世界に紹介した。
明治37年(1904)9月26日、狭心症のため54歳で逝去した。
著書に、「飛(ひ)花落葉(からくよう)集」「中国怪談集」「チタ」「ユーマ」「仏領西印度の2年間」「知られぬ日本の面影」「東の国から」「心」「仏の畑の落穂」「異国情緒(じょうちょ)と回想」「霊の日本」「日本雑記」「日本のお伽噺(とぎばなし)」「骨董(こっとう)」「怪談」「日本」「天の河縁起その他」などがある。
小泉八雲記念館は、近世の町並みが残る「塩見縄手」(松江城の北側の堀沿い)の小泉八雲旧居に隣接している。八雲の没後、松江出身の岸清一博士やハーンの愛弟子たちの募金活動による浄財で1933年に建設された。現在の建物は2代目である。八雲の直筆原稿や初版本のほか、愛用の机・椅子・衣類などの遺愛品を中心に二百数十点を展示している。
小泉八雲旧居
隣接して、小泉八雲旧居があるが、こちらは前を通るだけ。
松江城、小泉八雲記念館との共通券になっていたので、同じ通りにある武家屋敷にも寄る。
武家屋敷
この武家屋敷は、江戸時代初期から松江藩の六百石程度の中級藩士が、屋敷替えによって入れ替わり住んだところ。現在のこの屋敷は、1733年(享保18年)の大火で焼失後再建されたもので、約270年前の古い姿のままよく保存され、松江市の文化財に指定されている。
帰りに鳥取県境港市にある水木しげるロードに寄ろうと思ったが、日没も近く、断念する。
NHKドラマ「ゲゲゲの女房」の影響もあり、人出も多い様で、帰りの米子道が混んでいたのは、「水木しげるロード」の帰りの車のせいだったのかと後で気づいた。
(続く)
そういえば、この夏休み。高速道路を走っていて、急にイノシシが道路を横切った。慌てず、落ちついてゆっくりブレーキを踏み、イノシシを引かずに済んだ。イノシシにぶつかったら、イノシシは死ぬだろうが、こちらもタダでは済まないところだった。
確かに高速道路を走っていて、動物注意の標識を見るが、本当に動物が飛び出して来たのは初めてだ。
余談はこのくらいにして、松江城から、小泉八雲記念館に向かっている。
途中神社が二つあった。
松江護国神社
明治維新後の国難に殉じた旧出雲国・隠岐国出身の英霊2万2千余柱を祀る。
昭和10年(1935年)に島根県招魂社建設奉賛会が組織され、昭和14年(1939年)3月に松江招魂社として創建したが、同年4月、招魂社の制度改革により松江護國神社となった。第二次大戦後は島根神社と称していたが、日本の主権回復後の昭和28年(1953年)に元の社名に復した。
城山稲荷神社
松江市指定無形民俗文化財のホーランエンヤが行われる。
子供たちはアイスクリームを買って、食べながらついてくる。
堀沿いの道に出る。
堀には、「堀川めぐり」の遊覧船が浮かんでいる。
もう5時近い。
小泉八雲記念館に到着。松江といえば、小泉八雲である。
小泉八雲記念館
小泉八雲は、嘉永3年(1850)6月27日ギリシャのレフカダ島(リューカディア)でアイルランド人の父と、ギリシャ人の母との間に生まれる。
2歳の時、アイルランドのダブリンに移るが、まもなく父母の離婚により同じダブリンに住む大叔母に引き取られた。イングランドの神学校に在学中、16歳のときに左眼失明、父の病死、翌年に大叔母の破産など不幸が重なり退学する。その前後にフランスでも教育を受けた。
19歳でアメリカへ渡り、24歳のとき新聞記者となる。そして外国文学の翻訳、創作を発表して文才をみとめられハーパー書店の寄稿者となった。
明治23年(1890)39歳のとき記者として来日。その後まもなく、帝国大学(東大)のチェンバレン教授や文部省の紹介で、島根県尋常中学校及び師範学校の英語教師となる。ここでは、籠手田知事、西田千太郎などの知己を得たこともあって、松江の風物、人情が大変気にいった。そして、武家の娘小泉セツと結婚し武家屋敷に住んだ。
しかし、冬の寒さと大雪に閉口し、1年3ヶ月で松江を去り熊本第五高等中学校へ移り、さらに神戸クロニクル社、帝国大学(東大)、早稲田大学に勤務した。また日本の伝統的精神や文化に興味をもった八雲は、多くの作品を著し、日本を広く世界に紹介した。
明治37年(1904)9月26日、狭心症のため54歳で逝去した。
著書に、「飛(ひ)花落葉(からくよう)集」「中国怪談集」「チタ」「ユーマ」「仏領西印度の2年間」「知られぬ日本の面影」「東の国から」「心」「仏の畑の落穂」「異国情緒(じょうちょ)と回想」「霊の日本」「日本雑記」「日本のお伽噺(とぎばなし)」「骨董(こっとう)」「怪談」「日本」「天の河縁起その他」などがある。
小泉八雲記念館は、近世の町並みが残る「塩見縄手」(松江城の北側の堀沿い)の小泉八雲旧居に隣接している。八雲の没後、松江出身の岸清一博士やハーンの愛弟子たちの募金活動による浄財で1933年に建設された。現在の建物は2代目である。八雲の直筆原稿や初版本のほか、愛用の机・椅子・衣類などの遺愛品を中心に二百数十点を展示している。
小泉八雲旧居
隣接して、小泉八雲旧居があるが、こちらは前を通るだけ。
松江城、小泉八雲記念館との共通券になっていたので、同じ通りにある武家屋敷にも寄る。
武家屋敷
この武家屋敷は、江戸時代初期から松江藩の六百石程度の中級藩士が、屋敷替えによって入れ替わり住んだところ。現在のこの屋敷は、1733年(享保18年)の大火で焼失後再建されたもので、約270年前の古い姿のままよく保存され、松江市の文化財に指定されている。
帰りに鳥取県境港市にある水木しげるロードに寄ろうと思ったが、日没も近く、断念する。
NHKドラマ「ゲゲゲの女房」の影響もあり、人出も多い様で、帰りの米子道が混んでいたのは、「水木しげるロード」の帰りの車のせいだったのかと後で気づいた。
(続く)
耳なし芳一・雪女~八雲 怪談傑作集 (新装版) (講談社青い鳥文庫 66-4)
- 作者: 小泉 八雲
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/08/30
- メディア: 新書
心―日本の内面生活の暗示と影響 (岩波文庫 赤 244-2)
- 作者: ラフカディオ・ハーン
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- 発売日: 1977/01
- メディア: 文庫
墓場鬼太郎 (1) (角川文庫―貸本まんが復刻版 (み18-7))
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水木しげる 人生をいじくり回してはいけない (人生のエッセイ)
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少年マガジン/オリジナル版 ゲゲゲの鬼太郎(1) (講談社漫画文庫 み 3-5)
- 作者: 水木 しげる
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/04/03
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ビビビの貧乏時代 いつもお腹をすかせてた! (ホーム社漫画文庫) (HMB M 6-7)
- 作者: 水木しげる
- 出版社/メーカー: ホーム社
- 発売日: 2010/03/18
- メディア: 文庫
高速でイノシシはヤバイですよね
ご無事でなによりです
by silverag (2010-09-26 00:58)
30年ほど前に境港に二度、延べ5年勤務したので、松江にはよく行きました。
by Silvermac (2010-09-26 05:36)