當麻寺の紅葉⑥ 中之坊庭園 [紅葉]
西南院の庭園を見た後、中之坊庭園を見ることにした。
當麻寺中之坊は當麻寺最古の由緒を伝える塔頭である。白鳳時代(7世紀末)に役行者により開かれた道場である。當麻寺開創の際、役行者は金堂前(影向石)にて熊野権現を勧請し、その出現した場所に自身の道場を開いた。役行者はそこに井戸を掘り、水を清め、陀羅尼助を創製し、施薬の行をはじめたともいう。
奈良時代には、當麻寺別当・実雅がその道場を住房とし、中院を開いた。中院は代々當麻寺別当(住職)の住房として「中院御坊」と尊称され、「中之坊」となった。弘仁時代には、弘法大師が中之坊実弁を弟子として真言密教を伝え、十一面観音を本尊とする密教道場となった。
本尊・導き観音の信仰の他、後西天皇が愛でた大和屈指の名園「香藕園」や丸窓の茶室など文化財も豊富である。
本堂「中将姫剃髪堂」
中将姫がみどりの黒髪を剃り落とし、尼僧になったお堂。姫の守り本尊である導き観音様が本尊として祀られている。開運、厄除け、安産、心身健全のご祈祷を受けることができる。
大和十三仏第六番のご本尊「弥勒菩薩」、その化身で大和七福八宝めぐりの本尊「布袋尊」もお祀りされている。
當麻寺の紅葉③ 奥院の庭園 [紅葉]
當麻寺塔頭奥院は、浄土宗総本山知恩院の「奥之院」として建立された寺で、最初は往生院と呼ばれていた。知恩院第十二代誓阿普観上人が知恩院の御本尊として安置されていた法然上人像(重文)を後光厳天皇の勅許を得て応安三年(1370)当地に還座して建立した寺で、以来、浄土宗の大和本山として多くの人々の信仰を集めてきた。
拝観料を払って、奥院に進む。正面に奥院本堂がある。
奥院本堂(重文)
當麻寺の紅葉② 伽藍と歴史と紅葉 [紅葉]
本堂を正面に左右に講堂と金堂がある。
本堂
当麻曼荼羅を安置することから曼荼羅堂ともいう。国宝である。平安時代末期、永暦2年(1161年)の建築であることがわかる。平安時代初期(9世紀頃)に建てられた前身堂を改築したものである。内部には当麻曼荼羅を懸けるための扁平で巨大な厨子を安置する。
當麻寺の紅葉① 七福神と仁王門 [紅葉]
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當麻寺に紅葉を見に行く。當麻寺には一度行ったことがあるが、紅葉の名所だとは知らなかった。家内がNHKの朝の「おはよう日本」で紹介していたと聞いたからだ。でも家内は行かず、1人でカメラを持って出かける。
関西の人はともなく、全国的には當麻寺はあまり馴染みがないと思う。奈良でも、大阪に近い二上山の麓にある。
天王寺から近鉄南大阪線に乗り、まさしく當麻寺という駅で降りる。そして、山に向って歩く。
歩いていると道の両脇に立派な和風建築の家が立ち並ぶ。よく見てみると、いずれも屋根の上に七福神がのっている。
七福神