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吉野の桜② 歴史 [桜]

上千本からの下りである。レンズを望遠に替えて、同じ景色を違う目で見ていく。

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山腹の桜


吉野山は、古くから花の名所として有名で、大峰信仰登山の根拠地である。さらに吉野山・高野山から熊野にかけての霊場と参詣道が2004年7月、「紀伊山地の霊場と参詣道」としてユネスコの世界遺産に登録された。

吉野山には古来桜が多く、山すそから順に 下・中・上・奥の4箇所に約30,000本の桜の原種である白山桜が密集する。いずれも「一目千本」と呼ばれ、おのおの下千本(しもせんぼん)、中千本(なかせんぼん)、上千本(かみせんぼん)、奥千本(おくせんぼん)と称えられている。

吉野山は、また大峰山を経て熊野三山へ続く山岳霊場で修行道大峯奥駈道の北の入口でもある。役行者が刻んだとされる蔵王権現を本尊とする金峯山修験本宗総本山金峯山寺がある。修験道練行の山々を峰中と呼び、南の熊野を発して吉野に至るのを順峰、吉野からの縦走を逆峰と呼んだ。

吉野山といえば、1336年後醍醐天皇が神器を持って京都を逃れ、ここに開いた南朝を一番に思い出す。いわゆる南北朝時代で、1392年まで、吉野朝廷には後村上天皇・長慶天皇・後亀山天皇の南朝側天皇が続いた。

吉野山はそれ以前からたびたび歴史に登場してきた。

神武天皇は東征に際し、熊野から吉野を通って大和に入ったと言われている。
応神天皇が吉野を訪れた時、吉野の国主(くず)の歓待を受けた。
672年大海人皇子(のちの天武天皇)は、当時の大津の都を離れて出家して吉野山に隠棲したが、兄の天智天皇の死の知らせを受けて美濃へ脱出し兵を上げ、天智天皇の子の大友皇子を倒して政権を握った。このとき大海人皇子が吉野について詠んだ歌。「よきひとのよしとよくみて、よしといひし、よしのよくみよ、よきひとよくみつ」(万葉集)は有名である。
690年前後、持統天皇は吉野を愛し宮滝に離宮を作り、30回以上も訪れた。同行した柿本人麻呂らは、長歌を残している。
源頼朝の追討を受けた義経・弁慶らが吉野山を通って東国へ脱出したと言われており、吉野山内にもいくつか旧跡がある。

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吉野の桜① 中千本から上千本へ [桜]

四国八十八ヵ所めぐりの記事が続いたので、この辺りで、また旬の桜の記事に戻る。

休日出勤の覚悟をしていたので、予定を入れていなかったが、休日出勤も中止になり、急遽吉野山に桜を見に行くことにした。8時前に車で家を出発した。

9時半頃付近に到着したが、さすがに花見のシーズンだけあって、混雑を避けるため、マイカーは臨時駐車場にとめ、シャトルバスで吉野山まで運んでくれるという。駐車場代とバス代で1500円徴収された。

駐車場から中千本乗降場まで、25分かかった。

中千本乗降場から下に下りるか、上に登るか迷ったが、まだ時間も早いので、とりあえず上千本を目指すことにした。


バス亭.JPG
中千本シャトルバス乗降場

トイレの前に長い列が出来ていた。

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眉山公園の夜桜 [桜]

徳島市内で、桜の名所といえば、徳島中央公園と眉山公園である。

4月4日(金)、夕方花見に出かける。眉山公園、眉山の中腹である。ロープウェイでなく、歩いて登る。20分程上ると息が上がり、足は上がらなくなる。

花見弁当を食べ、酒を飲んだ後、夜桜の写真を撮る。

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夜桜.jpg
夜桜2.jpg


眉山公園


銅像クイズ


徳島中央公園散歩③ 花 [桜]

城山を下りて、公園の周りを散策する。

バラ園があるが、バラの花はまだまだだ。


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公園の浅い池の向こうに近くのマンションが見える。


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ハクモクレンを見上げる老夫婦。老後は、こういう風に生きたいものだ。


バラ園の周りには、いろいろな花が咲いていた。


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桜2.jpg


椿.jpg

白い椿.jpg

こんな銅像もあった。


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これは、「父の像」という。



バラ園から、川のほとりに出る。川沿いに桜の木が数本植えてある。川沿いの道を散歩する人、ジョギングをする人がいる。


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河野辺の桜.jpg

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前回の銅像クイズの答えはこちら。


タグ:公園 銅像

徳島中央公園散歩① 桜と梅と蒸気機関車 [桜]

3月20日(祝)、花を求めて近所を散歩する。

梅には遅いし、桜にはまだ早い。でも、何かあるだろうと思って、カメラを首にぶら提げ、徳島中央公園に行ってみる。


徳島中央公園は、旧徳島藩主蜂須賀公の居城跡にある。明治43年に開設されて以来今日までレクリエーションの場として親しまれてきた。広大なこの公園は、自然を活かした城山を中心に旧徳島公園ゾーン・スポーツゾーン・休養ゾーン・河岸ゾーンの5つに区分されている。平成18年1月26日に、徳島城跡が国史跡指定となった。


桜の木.jpg
桜.jpg
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さすがに、ソメイヨシノは芽吹いたばかりであったが、早咲きの桜の木が花を咲かせていた。種類は知らない。



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公園は、雨が上がったばかりで、人出は少なかったが、時折ジョギングをする人を見かける。

公園を歩いていくと、蒸気機関車を展示しているスポットがあった。



機関車.jpg
機関車2.jpg
機関車3.jpg


これは、8620形式蒸気機関車で、大正12年から徳島の町や野を走り、山や谷をめぐって「汽車ポッポ」の愛称で親しまれたもので、昭和44年7月22日徳島⇔小松島間の運行を最後に鉄道からその姿を消した。


梅の木.jpg

レールと梅の木



枝垂れ梅.jpg
梅2.jpg
梅3.jpg



梅の花は、ピークをとっくに過ぎて、半分以上の花が散っている。


椿やボケの花もあり、そこそこ花を楽しむことが出来た。


椿.jpg

椿


ボケ.jpg

ボケ


シャガ.jpg

シャガ


(続く)


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京都・嵐山の桜 再び [桜]

まだ、4月14日(土)の記事である。平安神宮神苑の紅枝垂と、仁和寺の御室桜と、一番の見頃の時期に鑑賞できて、至福の時を過ごし、帰途に着く。
嵐電の御室仁和寺駅から、嵐山に向う。


御室仁和寺駅


嵐電の車両

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仁和寺の御室桜 その2 [桜]

仁和寺の御室桜を十分堪能してほしい。


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仁和寺の御室桜 その1 二王門から中門、そして名勝御室桜 [桜]

仁和寺は、京都の世界遺産の1つである。

平安神宮から公共交通機関を使って、移動するのは大変である。とにかく、嵐電に乗って、御室仁和寺という駅で降りる。仁和寺は、以前も桜を見に来たが、その時はソメイヨシノは咲いていたものの、御室桜は全く咲いていなかった。


二王門
仁和寺の二王門(山門)は知恩院の「三門」、南禅寺の「山門」と共に京都の三大門と呼ばれている。この二王門は江戸時代の寛永14年(1637年)から正保元年(1644年)にかけて建てられたもの。重要文化財。

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平安神宮神苑の桜2007 その4 東神苑と桜みくじ [桜]

東神苑に進むと、池の周りの紅枝垂が目を惹く。東神苑は面積18,000m2(約5,500坪)、池は、栖鳳池といい、面積5,500m2である。池の畔には、大正の始めに京都御所より下賜された尚美館や釣殿の泰平閣が建つ。また、池の中には、中国の伝説の仙郷「蓬莱山」をあらわした「鶴島」と「亀島」が浮かぶ。


東神苑の枝垂桜

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平安神宮神苑の桜2007 その3 西神苑と中神苑 [桜]

西神苑は、面積は5,000m2(約1,500坪)で、池は白虎池といい、面積1,000m2である。周囲を蒼林にかこまれ一角に滔々と水の流れ込む滝がある。心落ち着く閑静な庭をなし、池の辺には「花菖蒲」が群生し、初夏から秋口にかけては池の水面に睡蓮と河骨の花が咲く。6月上旬から下旬には、花菖蒲が見頃を迎える。伊勢系・肥後系・江戸系を中心に日本古来の品種ばかり200種・2,000株が咲き競う。


少し盛りは過ぎているが、池の畔に桜の木がある。

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